「鴨胸肉のロースト 赤ワインソース」(2600円)は、外は香ばしく、中はレアな肉質を堪能できる定番メニュー。子牛の骨でとったフォン・ド・ヴォーやハチミツを加えた赤ワインソースが、力強い鴨とバランスのいい関係に。税込み
デラッセ/東京都品川区上大崎2-13-45(営)12:00~14:00L.O.(日曜のみ営業)、18:00~22:00L.O.(休)月、ほか月2回 (撮影/写真部・大野洋介)
著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は歌手・錦野旦さんの「デラッセ」の「鴨胸肉のロースト 赤ワインソース」だ。
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目黒に事務所があった頃にこの店を見つけて以来、10年以上通っています。カウンターに座ると、すし屋みたいにシェフが目の前で一品一品作ってくれて、どれもうまい。気取らない雰囲気もいいですね。
僕は昔から無類の鴨好き。最初にこのメニューを見つけたときは嬉しかったですね。ちなみに僕の場合、盛り付けが特別バージョンでして……通常、鴨肉をスライスして盛り付けるところ、いつも切らずに塊のまま出してもらっています。目の前のお皿にドーンとのった肉の塊を、自分でナイフを入れて頬ばる。この贅沢さはたまりません。焼き加減もちょうど良く、ちょっと甘めの赤ワインソースが甘党の僕好み。シェフの栃木の実家で作っている野菜も新鮮です。
ここ数年、僕はマスターズの水泳競技に挑戦中で、タイムを計りながら泳ぐのが日課になっています。今年はクロールで25メートル14秒出すのが目標。いま15秒なのであとひと息。この鴨肉がパワー源になってくれることに期待して頑張ります!
(取材・文/今中るみこ)
「デラッセ」東京都品川区上大崎2‐13‐45/営業時間:12:00~14:00L.O.(日曜のみ営業)18:00~22:00L.O./定休日:月曜、ほか月2回
※週刊朝日 2019年3月1日号