野村有子院長
野村有子院長
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島崎の肌着「Fleep」。スマイルコットン社の素材を使い、軽く柔らかい着心地に仕上げている
島崎の肌着「Fleep」。スマイルコットン社の素材を使い、軽く柔らかい着心地に仕上げている
ハンドクリームのタイプ (週刊朝日 2019年1月4-11日合併号より)
ハンドクリームのタイプ (週刊朝日 2019年1月4-11日合併号より)

 年齢を重ねると失われやすい肌の潤い。カサカサに乾燥した肌には、保湿クリームを塗るしかないと思っていませんか。毎年何を試してみても、結局は乾燥してしまうという方。皮膚科医のアドバイスをもとに、対策を考えましょう。

【写真】皮膚科医もお薦め!敏感肌などに悩む人向けに開発された肌着はこちら

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 肌着を脱ぐとカサカサになった皮膚がはがれ落ち、白い粉として舞う。冬場にそんな経験はないだろうか。

 乾燥肌は皮膚を保護する皮脂膜が減り、その下の角質層から水分や保湿成分が失われる状態。進行すると、皮膚に亀裂ができたり、赤くなったりして、皮脂欠乏症になる。湿疹ができてかゆくなる人も多い。すね、腕、腰回りは皮脂の分泌が少なく、特に要注意。腰回りは下着やズボンなどのゴムのしめつけで、肌がガサガサしてかゆくなりやすい。

 野村皮膚科医院(横浜市)の野村有子院長は、肌を乾燥から守るため、入浴時のケアも大切だという。

「水圧の強いシャワーを浴びすぎると、皮膚の脂がそぎ落とされてしまいます。シャワーは水圧を弱めに、短時間で浴びてください。水圧がほとんどかからないかけ湯が最も望ましいです」

 洗いすぎは肌にマイナスだ。乾燥肌の場合、セッケンで洗うのは、2日に1回程度でよい。乾燥して赤くなった部分を避け、脂っぽくなって汚れの気になるところだけを洗う。泡を流してタオルで拭いた後は全身にローションを塗る。乾燥の強い部分だけ、油性分の多いクリームを重ね塗りしよう。

 ここまでは、乾燥肌に悩む多くの人が心がけているかもしれない。それでも乾燥する人は肌着に気を配りたい。野村院長は「乾燥でかゆいときには、化繊でなく綿の肌着がよい」と話す。

 敏感肌などに悩む人向けに、日本アトピー協会が肌着などに推薦品の認証制度を設けている。そんな商品の一つが、婦人下着製造販売「島崎」(埼玉県)の「Fleep(フリープ)」。乾燥肌やアトピーで肌がかゆくなりやすい人が、安心して着られるように開発された。野村院長も患者に薦めているという。

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