カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など
カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など
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(c)カトリーヌあやこ
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 漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「下町ロケット」(TBS系 日曜21:00~)をウォッチした。

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 画面いっぱいの顔面で圧力を高め、耐えて耐えて倍返しする季節が、またやってまいりました。

 あまりにカメラが寄りすぎて、主人公の佃(阿部寛)の眉毛のアップから場面が始まったりする。次は、おそらく毛穴からだ。

 下町の部品工場が、数多(あまた)の困難を乗り越えながら、そのプライドにかけて大企業と渡りあうというテッパンのストーリー。

 もう結末わかってるんだもの。絶対めでたしめでたしだから。倒産、夜逃げエンドとかないから。そんなわかりきったドラマの、どこに目新しさを出すかって、そりゃもう配役なのだ。

 なんせ3話のゲスト悪役、佃製作所の信用調査にやってくる企業審査のエキスパート・安本役が、ピコ太郎こと古坂大魔王。

「バカばっかだな~!」と、今にも電子音で踊り出しそうなアクションで、ピコ太郎が阿部ちゃんたち町工場メンバーを罵倒する。

 ピコ太郎、阿部ちゃん、ピコ太郎、時々今野浩喜(彼も芸人。経理部係長役)というカメラワーク。どうにもピコ太郎がアクセントで、目が離せない。これが下町マジック?

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