受動喫煙防止の機運が高まる中、松井一郎大阪府知事もバツが悪い? (c)朝日新聞社
受動喫煙防止の機運が高まる中、松井一郎大阪府知事もバツが悪い? (c)朝日新聞社

 大阪府の松井一郎知事が、10月2日の大阪府議会の休憩時間に公用車を走らせ、車内を喫煙室代わりにしていたことが問題になっている。

 発覚したのは、自民党の密城浩明府議が鉢合わせしたことがきっかけだった。2日の午後3時ごろ、トイレに行った密城府議は、府庁の正面玄関に黒いワンボックスカーが停車しているのを目にした。

「誰かお客様かと思えば、後方のドアが開き缶コーヒーを手にした松井知事が乗り込み、発車。休憩中にどこへ行くのかと思っていたら、数分で戻ってきた。おかしいと公用車の使用履歴を調べると3時3分から9分までの6分間、府庁周辺を走っただけ。たばこを吸うために公用車を使ったんじゃないかと思った」

 密城府議は10月22日、府議会で松井知事を追及。

「税金の無駄遣いと思っていない。気分転換で、府民に理解いただけると思う」

「窓を開けて、マナーを守って同乗者に配慮しながら喫煙している」と釈明した。

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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