PM2時20分 後半開演 廓噺の「明烏」に入ろうとするも、最前列に子供が居ることに気づく。「まー、いいか! 今のうちに吉原の勉強しとけよ!」と強行。喜んでもらえたかな。

 PM3時 終演後、ロビーにてサイン会。腱鞘炎寸前。終わったらすぐに着替え。眞さん・他スタッフに見送られ、A氏とタクシーで新大阪駅へ。

 PM4時半 新幹線の時間まで駅ビルの明石焼き屋でA氏とビール1杯・ハイボール2杯。その後、ビールと「さばサンド」を購入。これが大阪の楽しみ。

 PM5時10分 のぞみ発車 さばサンド一切れ、ビールを半分飲んだところで爆睡。気づけば新横浜。えー!?

 PM7時45分 東京駅着 タクシーの列に並び、さばサンドの余韻にひたる。さばサンド最高。考えた人に勲章をあげたい。ホント偉いよ、さばサンド。

 PM8時半 帰宅 日常に戻る。これがツアーといえるのか? さばサンドがなければどうなっていたことか。あと19公演、やったろうじゃないか! さばサンドなくても頑張るし。

 追記 大阪のお客さま さばサンドの差し入れは要りません。帰りに自分で買うのが好きなんで。可愛いよ、さばサンド。好きだ、さばサンド。

週刊朝日  2018年6月29日号

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春風亭一之輔

春風亭一之輔

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/落語家。1978年、千葉県生まれ。得意ネタは初天神、粗忽の釘、笠碁、欠伸指南など。趣味は程をわきまえた飲酒、映画・芝居鑑賞、徒歩による散策、喫茶店めぐり、洗濯。この連載をまとめたエッセー集『いちのすけのまくら』『まくらが来りて笛を吹く』『まくらの森の満開の下』(朝日新聞出版)が絶賛発売中。ぜひ!

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