似たような例で、男友達と無邪気に手を繋ぐイギリスのジョージ王子(4歳)をゲイ扱いした米国人作家が非難の的となっているそうですが、これもまた論調としては「将来の国王を同性愛者扱いするなんてけしからん!」的なもの。確かに4歳の子供に性的なイメージを植え付けるような描写はよろしくありませんが、仮にこれが女友達と手を繋ぐ王子の姿を指して『王子、初めてのガールフレンド!』なんて記事だったら、たちまち微笑ましいニュースになってしまうのも事実。ゲイの国王がいたって、生まれた時から男が好きな男子がいたって、何ら不思議ではないはずなのに、結局は「性的マイノリティが存在する世の中は認めるけれど、できれば少ない方がいい」というのが、『差別をなくして多様性を』などと表面上は繕っている(当事者たちも含めての)世間の本音なのでしょう。何事も急務が過ぎると、こういった歪みが出てきてしまう。それが人間の生理ってものです。
それにしてもメキシコのゲイクラブは、そんなにレベルが高いのか? 防弾少年団級の若いアジア人がいるのなら、明日にでも行ってみたいものです。もっとも、女装なんか相手にされないでしょうけど。
※週刊朝日 2018年6月15日号