鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍
鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍
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会見した日大の内田前監督
会見した日大の内田前監督

 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は「自問自答」をテーマに送る。

【写真】会見した日大の内田前監督

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 うちの息子が3歳手前になり、なんでも「これ、なんで?」と聞いてきます。これはあるあるだそうですが、それに対して、どこまでちゃんと答えたらいいか悩む親。これもあるあるなんですよね。きっと。

 夜に仕事に出かけることも多いので、すると息子は「なんで、オシゴト行くの?」と聞きます。妻が「お金を稼ぐためだよ」と言うと「なんで、オカネ、かせぐの?」と聞きます。それに対して「笑福(息子)が明日の朝ごはんを食べるためだよ」と言います。そのやり取りを聞いていて、何のために仕事するかという基本を忘れていることに気づく。仕事、面倒臭い、いやだなとか思うけど、基本の基本。ごはん食べるためなんだよなとか。

 あと、息子と恐竜ショーを見に行ったときに、ティラノサウルスがほかの恐竜を噛み殺してしまうシーンがありました。息子はかなりショックだったようで「なんで、殺すの?」と言いました。それを言われてドキッとしました。妻は「みんな、ごはん食べるためだよ」と説明していました。

 子供に質問されて、その答えを考えることによって、意外と忘れてる基本に立ち返れたり、思考整理の練習になったりします。

 最近のニュースなどを見ていて、「もし子供に聞かれたら」と考えたりします。「なんで、日大の選手だけ謝るの?」「なんで偉い人は謝らないの?」とか。今、聞かれることはないんだけど、「もし聞かれたら脳」になってるので考えてしまう。

 なんで選手だけ謝るんだ。なんで学校は謝らないんだ。とか、憤りはよく聞きます。が、それに対して自分なりに、その答えを考えることって意外とない。ネットなんかに目立ちますが、憤りをぶちまけるけど、それに対しての自分なりの考察、答えがなかったりして、でも、それを考えて自分なりの答えを見つけることによって、その人の立場をより深く考えられたりする。悪者にも悪者の立場があったりして、そこに気づかされたりするからおもしろい。

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