放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、『まい泉』の「ミニバーガーシリーズ」について。
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ヒレかつや海老フライが詰まったお弁当も人気だが、「毎回でも飽きない」し、「この箱を前室に積み上げている番組は気が利いていると思う」などとタレントたちが楽屋に必ず持ち帰るのが『まい泉』の「ヒレかつサンド」だ。
おなじみの「箸で切れる」ヒレかつと、ソースとパンの「すべてが主役」という同品は、ここ数年続いている“かつサンドブーム”の火付け役的存在でもある。
ポピュラーなのは3切れ入り。まずは1切れだけつまんで、また次の休憩に残りを食べたとしても瑞々しいままというのも嬉しい。
そんな「ヒレかつサンド」の姉妹品とでもいえばいいだろうか。番組制作チームよりも宣伝チームの女性スタッフがよく利用しているのが『まい泉』の「ミニバーガー」シリーズだ。
私が存在を知ったのは、16年前、「旅の香り 時の遊び」(テレビ朝日系)の初回収録時のこと。「私は宣伝部にいたことがあるので、記者さんたちをお待たせしてしまうのが本当に気がかりで」と言いながら「ミニヒレかつバーガー」を一個、一個、手渡ししていた人こそ、同局の名物プロデューサーの一人であり、“気遣いの人”としても有名な西河喜美子さんだ。「え?これも『まい泉』?」と、記者らから驚きの声が上がり、あとは「美味しい、美味しい」と大好評だった。