1987年、愛知県生まれ。8歳でスケート教室に通い始め、2002年のジュニアグランプリファイナルで女子初の4回転ジャンプを成功させる。以降、世界選手権などで優勝多数。13年、長女出産を発表。ソチ五輪出場を目指すも選抜されず、現役引退=3月1日、スヌーピーの展覧会のオープニングイベントに登場(撮影/今村拓馬)
1987年、愛知県生まれ。8歳でスケート教室に通い始め、2002年のジュニアグランプリファイナルで女子初の4回転ジャンプを成功させる。以降、世界選手権などで優勝多数。13年、長女出産を発表。ソチ五輪出場を目指すも選抜されず、現役引退=3月1日、スヌーピーの展覧会のオープニングイベントに登場(撮影/今村拓馬)
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 3 月1 日、スヌーピーの展覧会のオープニングイベントに登場したプロフィギュアスケーターの安藤美姫さん。ファッションデザイナーのドン小西氏がファッションチェックした。

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 最近、世界レベルで活躍するアスリートって、何を取っても突っ込みどころのない、優等生すぎる選手が多いだろ。そんななか、彼女は異色の存在。突然、シングルマザーになったのにも驚いたけど、その後も新恋人ができただの、破局しただの。でも本人は、世間の炎上なんてどこ吹く風。よく言えば外国人感覚の持ち主なのかもね。

 そんな無頓着なキャラは、ファッションにもよく出てる。そもそも彼女の濃いキャラに、清楚な紺のワンピースが合うわけない。アクセサリーも清楚系で統一してるから、ファッションが本人のキャラに、すっかり食われちゃってるじゃん。かと思えば、ネイルは世界の国旗のデザインだし。本当は二の腕対策のはずのフレンチスリーブだって、彼女の筋肉の前では、まったく歯が立ってないよな。

 あたしなら、今年流行のはちゃめちゃミックス系で、黄色や緑の地にスヌーピーをプリントした生地かなんかの、ボリューム感のある服を着せるけどなあ。ま、トンチンカンだけど、この傍若無人な自由さも彼女の魅力。ヘンに立派な人にならないでいいですよ。

(構成/福光恵)

週刊朝日 2018年3月16日号