石田に引かれるのは男性も同じ。上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)は、“逃げ恥”以前の出演作で、親友の夫との不倫を描く「さよなら私」や、夫を死なせた男性との恋を描く「コントレール~罪と恋~」にも注目する。
「石田さんは“清純さとエロスを併せ持つ稀有な存在”。男性は完敗です。彼女は自分の魅力をわかりながら、それを強調することなく自然に醸し出す。そこがまたいいんです」
メディアコンサルタントの境治さんも言う。
「アラフォー世代の男性は、競争社会の中で疲弊している。そんなときに近くにいてほしいのは、そばにいるだけで安らげる“わが家”のような存在です。それが石田さんです」
「競うことや誰かと比べることがとても苦手」(著書から)な石田。一番になることに疲れた時代が彼女を求めている──。(本誌・山内リカ)
※週刊朝日 2018年3月9日号
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