二人の関係には嘘や意地がなさそうで、プロデューサー・小室哲哉ではなく、人間・小室哲哉でいることができたのだろう。
結婚しても本当の自分を出せない人なんてたくさんいるだろう。家に帰った途端、その自分を演じなければいけない人も少なくないはずだ。
本当の自分でいられる人と出会えるのって、奇跡的なことだと思う。
そんなKEIKOさんが病に倒れて、表舞台から姿を消した。妻・KEIKOさんの介護をしている中での記事。
小室さんはKEIKOさんのことを絶対に愛しているはずだ。愛しているのに、なぜ、あんなことをするんだと糾弾する人が多いのもわかる。
僕が10年前に見た小室さんの姿は、本当に人を愛する男性の姿であったし、その気持ちはきっと変わらないと思いたい。
介護という、経験した人にしかわからない生活の中で、小室さんの行動が、KEIKOさんにとって裏切りだったのかどうか? 周りがどれだけ推察しようが、それはKEIKOさんしかわからないことだと思う。
※週刊朝日 2018年2月9日号