昨年の秋、新たなスタートを切った香取慎吾さんと、92歳で現役の脚本家・橋田壽賀子さんは、同じ番組のレギュラーだった縁で、大の仲良し。活躍の場を広げる香取さんと、その才能を高く評価する橋田さんが語り合った。
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橋田:お元気ですか。忙しいでしょう。少し眠そうな顔をしているけど大丈夫?
香取:昨日(12月15日)、「おじゃMAP!!」(フジテレビ系)の2017年最後の収録で稲垣吾郎ちゃんにゲストで来てもらったんです。番組収録が終わってからもいろいろな人が来てパーティーをやりました。夜中の2時半まで酒を浴びるほど飲んでしまって(笑)。でも大丈夫です。
橋田:今、最高にお幸せなんじゃないですか。
香取:いや、ぼくはずーっと幸せだった気がします。
橋田:この間、「おじゃMAP!!」の収録で熱海にいらした時も感じたんですが、香取さんは明るくなった。何も重圧がないという気がしました。
香取:それはあるかもしれません。
橋田:あなたももう40歳なんだから、誰からも縛られちゃダメよ。
香取:そう、もう40歳になったんです。
橋田:あなたの個性を生かす仕事をしなきゃ。これから香取さんの第二の人生なんだから。私もその年頃に映画会社をクビになって何をしていいかわからない時がありました。
香取:そうなんですか。
橋田:あなたの場合は引きとめられても出ていった、私はクビですからシチュエーションはずいぶん違います。それでもそれが転機になってテレビの世界に入っていった。当時は皇太子さま(現在の天皇陛下)のご成婚パレードがあって、テレビが茶の間に入り始めた。これからはテレビの時代だと思った。転機とは何かジャンプする時期です。
香取:年齢は気にせずにやってきたんですけど、最近この状況になって改めて40歳になったと感じます。40歳で新しいことを始めようとしている自分を見つめ直しています。