サザエさんを読む伊藤まさこさん(撮影/写真部・岸本絢)
サザエさんを読む伊藤まさこさん(撮影/写真部・岸本絢)
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 暮らしまわりのスタイリスト・伊藤まさこさんが、週刊朝日臨時増刊号「サザエさんと長谷川町子2018」で、サザエさんを題材にしたスタイリングに挑戦した。グラビアページで原作の世界観を「今」に表現。第1回は、「磯野家のおやつ」がテーマで、ページの中に登場するお菓子や洋服、小物は、すべて伊藤さんが選んだ。

■“ダサかわいい”絶妙なバランス

「心がけたのは、漫画のシーンの“再現”にしないということ。サザエさんの世界観を今に表現するということをコンセプトに、バランスを考えました」

 イチゴのショートケーキやお団子、焼き芋など、おやつのラインアップは、漫画のおやつのシーンからイメージした。甘いもの好きな伊藤さんだけあって、日頃から自分が食べ親しんでいる味を取りそろえた。

 誌面の中でモデルを務めてくれたのは、伊藤さんの娘・胡春さん。今回、サザエさんらしい服を用意するために、母娘で下北沢の古着屋を見て回ったそう。

「目指したのは、どこか懐かしくて、“ダサかわいい”絶妙なバランス。レトロでかわいいワンピースやセーターが600円(!)という破格の安さで買えて、ちょっと興奮(笑)。吉祥寺の商店街で買ったビニールサンダルや、母が昔作って着ていたスカートもスタイリングに使いました」

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