駅の東側のバスロータリーの地下にある駐輪場は、川崎市営のくせに一回170円も取る。ここに自転車を止めざるを得ないとき、いつも頭に思い浮かぶのが豆腐の値段だ。
アメリカ産の大豆を使っている豆腐は、たいてい一丁100円以下である。一方、国産大豆を使っている豆腐はだいたい150円ぐらい、税込みで160円前後が相場だ。つまり、この市営駐輪場に一回自転車を止める料金で、国産大豆を使った高い方の豆腐が買えてしまうのである。
スーパーで買い物をするとき、人は10円でも安いものを買おうとするものである。なのに、スーパーに買い物にきて、国産大豆一丁分の駐輪場代を払わなくてはならないとは、まったくの不合理である。川崎市はこの問題をいったいどう捉えているのだろうか。
さらに、もっと不合理なのが図書館だ。以前、武蔵小杉の図書館(中原図書館)は地べたに立っており、周囲には無料で止められる駐輪スペースがあった。
ところが現在の図書館は、駅直結のタワーマンションの内部に組み込まれていて、駐輪場はタワーマンションの地下にある。