横綱、日馬富士の暴行問題を巡り、各メディアで激しい“情報戦”が繰り広げられている。
初のモンゴル出身力士として活躍した元小結の旭鷲山は21日に急きょ、来日してテレビ各局のワイドショーをハシゴし、貴ノ岩から直接電話で聞いたとして当時の状況をこう語った。
「日馬富士に灰皿やカラオケのリモコンなどで40~50発殴られた。翌日病院へ行き、頭を縫う大けがだった」
すると、日馬富士擁護派とされるモンゴル出身の元横綱、朝青龍も24日にツイッターを更新し、《嘘つけ!お互い相撲界に関係ないから見てた方がいいじゃないの?》《上手く嘘つけよ!!ばれているよ!!l》などと、名前こそは出さなかったものの、旭鷲山に当てつけるコメントを連投。
これを受けて旭鷲山はメディアに対し、「日馬富士の引退どうこうを言ってるんじゃなくて、できれば両方、仲良くさせて、日本の相撲協会に連れて行ってマスコミの前で握手して」と両者の和解を願っていると主張した。
しかし、2007年から10年来のつきあいがある広島県の蓮華院金剛寺の木原秀成住職はこういう。
「今日(24日)、日馬富士から電話があったので、本当はどうなんだ、今後の相撲人生にもかかわることだと問いただしたら、日馬富士は『何もしないのに殴りますか。警察が事情聴取したので、早く事実関係を発表してくれればいい』『私は旭鷲山とは会いません、電話にも出ません』と言ってました。日馬富士の声はさすがに、ちょっと元気がなかったですね」
日馬富士は九州場所3日目(11月14日)から休場を余儀なくされた。鳥取県警は日馬富士本人や貴ノ岩から事情聴取を済ませており、12月にも傷害容疑で書類送検するのではないかというのが大方の見通しだ。
日馬富士が所属する伊勢ヶ浜部屋はどうなっているのか。伊勢ヶ浜一門の力士に、支援者が電話するとこう明かしたという。