「今は部屋の空気がどんよりしています。横綱も親方から相当叱られ、反省したみたい。『相撲を辞めたくない』と言っている。大相撲で横綱の言うことは絶対なんです。横綱に注意された時に態度が悪かったり、言い訳をすると、今回のようなことになる」
角界では「暴力」によるしつけは「かわいがり」「くらわし」などと正当化されてきた。前出の支援者はこういう。
「わたしは別の親方と飲んでいて、外国人力士がご飯を出したら、親方が『酒を飲んでいるのにご飯を出すのはなんだ』と怒りだして、ビール瓶で力士の頭を殴ったのを目の前で見たことがあります。それでも何も表沙汰になりませんでした。力士が殴ったり殴られたりという話はいくらでもある」(前出の支援者)
日本相撲協会には45部屋があり、原則として「1部屋1外国人」制。日本に来ている外国人力士はハワイ、ロシア、ブラジル、エジプトなど十数か国に及びバラエティに富んでいる。
「その中でも、モンゴル出身の力士は約半数の22人くらいいます。過去、借金をつくったり、部屋の中で耐えられなくて、部屋を脱走したモンゴル人力士なんていっぱいいますよ。1部屋外国人1人で、みんなバラバラですから、余計寂しいから飲みに行ってなぐさめ合う」(タニマチ)
貴乃花親方は他のモンゴル力士らと馴れ合いになるのを嫌い、貴ノ岩に土俵以外でかかわるのを制限していたという。
しかし、貴ノ岩はそんな親方の意向に反し、よくモンゴル人と飲んでいたようだ。
国技館に近い東京・錦糸町近辺のモンゴル料理店。横綱・白鵬など相撲の写真がいくつも飾ってある。
「いろんなモンゴル人力士が来てますよ。日馬富士も来ます。だけど、一番多く来ているのは貴ノ岩ですね。日本人の付き人を連れてきますよ。ここでは故郷モンゴルの母親の出すような故郷の味が楽しめるから」(店関係者)
前出の蓮華院金剛寺の木原住職はこういう。