「こうした手続きに入る前に共和党指導部がトランプ氏を見限り、直接辞任をすすめる展開もあり得ます。『ロシア疑惑』の全面的な恩赦と引き換えにすれば、トランプ氏も受け入れるのではないか。72年の『ウォーターゲート事件』で辞任したニクソン大統領も、共和党指導部の辞任勧告を受け入れて辞任し、後で恩赦を受けています」(矢部氏)
欧州各国首脳がトランプ氏と一定の距離を置く中、安倍首相は“蜜月”の関係を築いてきたが、トランプ政権がひっくり返れば、こうした努力も水泡に帰す可能性がある。
元外務省国際情報局長の孫崎享氏がこういう。
「トランプ氏が失脚したら、安倍首相も『ファイアー』(首切り)されるのではないか? 長期政権になろうが、冷ややかな視線を浴びることに変わりはない」
(本誌・小泉耕平、村上新太郎)
※週刊朝日 2017年11月17日号