安倍自民党が次期衆院選でとんでもない公約を掲げようとしている。2019年秋に予定されている消費税2%引き上げで増えた税収を、教育無償化や、高齢者中心の社会保障を低所得者や若年層に向けるというのだ。だが、このアイデアは民進党の前原誠司代表が9月の代表選で掲げた政策とほぼ同じ。つまり、野党の政策を“パクった”のだ。作家・佐藤優氏がずばり問題点を指摘する。
今の安倍政権と自民党はきわめて不真面目です。党内で民主的な議論がなされているとは思えません。
安倍首相の公約案は悪いものではありません。格差是正に財源を投じることが、経済成長につながるというデータもあります。
しかし、公約案を実現するには、激しい反発は必至です。財政規律を守りたい財務省はもちろん、党内の国会議員も抵抗するでしょう。安倍さんは、公約案を実現できないと私は思う。