新戦力としては、J1で自己最多の14得点を挙げて得点ランク2位のFW杉本健勇(24、セレッソ大阪)が初招集された。復帰組のFW武藤嘉紀(25、マインツ)、MF小林祐希(25、ヘーレンフェーン)、MF柴崎岳(25、ヘタフェ)らの起用法も注目だ。
「何人かの選手は手元に置いて、状態や可能性を確認したい。そのなかで、最も状態のいい選手を(試合のメンバーに)選びたい」(ハリルホジッチ監督)
新戦力だけでなく故障明けで計算が立たない選手を招集した裏には、どうしても勝利が欲しいなか、メンバーの絞り込みに悩んだ指揮官の苦悩が浮かぶ。大量招集は、言わば不安の裏返しでもある。
これまで主力の経験を買う一方で、大事な試合で若手の大胆な起用策も見せた指揮官。白星に向け、選手のコンディション同様に、指揮官の決断が勝敗を分けるカギになるといえる。
※週刊朝日 2017年9月8日号