「第15回全日本国民的美少女コンテスト」が8日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で3年ぶりに開催された。
応募総数8万150通の中から選ばれた21人のファイナリストが会場に登場。前田美波里や真矢ミキ、藤田ニコル、岡田結実らによるウオーキングや歌唱、演技などの審査の結果、30周年の節目を飾るグランプリに輝いたのは、京都府の13歳の中学2年生、井本彩花さんだった。
前田美波里からは花束を、第6回(1992年)グランプリの佐藤藍子から賞状とトロフィーを受け取り、上戸彩からタスキをかけられると、
「こんな私がグランプリをとれると思わなかったので、とてもびっくりしたし、うれしかったです!」
と、素直な喜びを表現した。
友達からは「あやかちゃん」「あやちゃん」と呼ばれている。
「ちょっと抜けてるね、天然だねと言われます。でも、どういうところが天然なのか、自覚してなくて」
特技は小1から習っていて、5年生の時には京都市長賞を受賞したこともあるという、クラシックバレエ。300万円の賞金の使い道を聞かれると、「バレエ用品を買いたいです」と答えた。バレエは得意だが、体育は苦手科目だそうだ。
「運動神経がよくなくて、マット運動は得意なんですが、泳げないんですよ」
ちなみに得意科目は数学だという。
歌も苦手だというが、歌唱審査ではZARDの「負けないで」を歌った。
「緊張感に『負けない』ように曲を選びました」
演技経験はまだないが、放映中のドラマ「黒革の手帖」の主演の武井咲のような女優を目指す。
「大人っぽい演技や、どんな役を与えられてもちゃんとできる女優さんになりたいです」
全日本国民的美少女コンテストは、後藤久美子をイメージキャラクターとして1987年に第1回が開催された。初代グランプリに輝いたのは、藤谷美紀。細川直美(第2回)、河北麻友子(第9回)、高橋ひかる(第14回)など、多くの有名女優を輩出している。
いっぽうで、惜しくもグランプリは逃したものの、米倉涼子や上戸彩、剛力彩芽など、のちに大活躍する女優・タレントも多い。
今回も、グランプリの井本さん以外にも、笑顔が印象的な演技部門賞の伊丹彩華(東京・小6)や、一般投票によるマルチメディア賞を受賞し、クレヨンしんちゃんのものまねも披露した竹内美南海(愛知・中2)など、今後の活躍が期待できそうな7名が各賞に輝いた。
10年後には、米倉涼子、武井咲に続く、「黒革の手帖」6代目のヒロインになっていることを期待したい。(文・太田サトル)