「小池氏が野田氏を支持して『国政にも女性のリーダーを』などと訴えれば、世論が動く可能性がある。小池氏は12年の総裁選では石破氏を支持しており、次、誰を支持するかは一つのポイントになるでしょう」(同)
そして、その小池氏自身が「ポスト安倍」の大穴候補との見方もある。都議選に大勝した勝負強さは誰もが認めるところだが、問題は都知事の「辞め方」だ。
次の都知事選は東京五輪直前の20年7月。ここで小池氏が出馬せず、五輪開催を目前に国政進出すれば、「無責任」との批判を浴びかねない。ただ、「ウルトラC」の一手もあると語るのは、元経産官僚の古賀茂明氏だ。
「国民的人気のある小泉進次郎氏を後継の都知事に指名して五輪直前に一緒に知事選を戦えば、国民は熱狂し、小池氏への批判は吹き飛ぶ。首都でトップの経験が積める進次郎氏にとっても悪い話ではない。五輪後の衆院選に小池氏が『国民ファーストの会』を率いて出馬し、自公が過半数を割り込んだ場合、自公と『国ファ』が連立を組み、その見返りに小池氏が首班指名を受けて首相になる展開もあり得るでしょう」
最後に笑うのは誰だ。(本誌・小泉耕平)
※週刊朝日 2017年7月21日号
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