まず、職場の雰囲気を悪くするヘイトスピーカー。先に帰った部下に対して、いなくなってから「帰るのだけは早い」などと批判。会議で意見した人にも、「あいつは何もわかっていない」などと陰口を言う。悪気はなくても、聞いた人は嫌な気にさせられる。

 こうした事例をまとめたのが「ほかにもいるこんな“バカ”」の表。いろんなケースがあるが、自分が該当していないかどうかも、チェックしてみるといい。

【ほかにもいるこんな“バカ”】
おしゃべり…急ぎの仕事のときに話しかけてくる。無視するわけにもいかず迷惑
イエスマン…上司には調子よくゴマをする。周囲はあきれても上司からは高評価
かわい子ちゃん…仕事を振っても「えー、わからないー」と甘い声。注意すると泣きだすタイプも
前例踏襲…自分の判断力に自信がないため前例頼りに。責任回避の手段
手柄横取り…人の手柄を平気で横取り。部下の成果をあたかも自分のことのように報告する上司も
使い分け…相手の立場によって露骨に態度を変える。上司がいないところでは悪口ばかりも
グローバル風…何かと横文字やカタカナ語を使う。薄っぺらいのに本人はかっこいいと思っている
根性論…頑張ってもうまくいかないことはあるのに、部下にはハッパをかけるだけの上司
自己アピール…有能さを必要以上にアピール。自分が仕事ができないということすらわかっていない
キャリアデザイン…先の読めない時代なのに、自分のキャリアに将来役立つかどうかで仕事を判断
輝きたい…目立つことばかり考え、いまの仕事に不満を持つ。転職を繰り返して本人も迷路にはまる
評価不安…地道な努力をせずに、評価されるのに有利なうわべだけのテクニックを磨く
イベント命…仕事中はだるそうなのに、飲み会やスポーツ大会だけはやる気がみなぎる
残業好き…残業代で小遣い稼ぎ。集中して働かず、だらだらと時間稼ぎをしてくつろぐ
ハラスメント…ハラスメントに困っている人を助けるふりをして、わがままを通そうとする。組織が翻弄されることも
自慢話…何かにつけ武勇伝を語る。最近は若手にもやたら自慢をする人が増殖中
コンプライアンス…法令遵守を口実に新たな試みをつぶす。失敗防止を重視するので、みんなやる気をなくす
オレは聞いていない…指示していたのに、問題が生じると責任逃れ。どんな情報でも知らないと気がすまない

週刊朝日 2017年7月14日号

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