アップアップガールズ(仮)のリスペクトーキョー/ストレラ!~Straight Up~ [Single, Maxi]
アップアップガールズ(仮)のリスペクトーキョー/ストレラ!~Straight Up~ [Single, Maxi]
アップアップガールズ(仮)のチョッパー☆チョッパー/サバイバルガールズ [Single, Maxi]
アップアップガールズ(仮)のチョッパー☆チョッパー/サバイバルガールズ [Single, Maxi]

 と書いてきたところで、もう夜もかなり深くなってきた。ぼくは明日から遠征するのだ。寝なきゃいけないのだ。初日は9nine(“ナイン”と読む)や東京女子流を見て、翌日はアップアップガールズ(仮)LinQの共演を堪能する。充電が必要なのだ。アプガ、気がつくと今週に限っても3回は見ているのだが、「サバイバルガールズ」における驚愕のフォーメーション、「リスペクトーキョー」での斬新極まりない“棒ラップ”、「マーブルヒーロー」エンディング部分“シャキーン”における石川五右衛門の斬鉄剣のような切れ味、ポップで垢抜けたサウンドから盆踊りへと変化する「夕立ち!スルー・ザ・レインボー」など、もう困ってしまうほどの名曲ぞろいで困ってしまう。グループ内分担も「人間加湿器」「大声」「空手」「暑苦しさ」「侍魂」「KY娘」などバラエティに富んでいて、見ても聴いてもうれしさが止まらない。最近は「ドゥ・ザ・ハーレム・シェイク」という、まるでサム・クックかウィルソン・ピケットか、といいたくなるようなタイトルのパフォーマンスにまで取り組んでいてユーチューブで配信されて世界で11万だったかのひとに見られて国際的な見地ではアプガは“ハーレム・シェイクのグループ”として認知されていたりもする。
 なぜ(仮)なのかについても、かいつまんで説明しておいたほうがいいだろう。アプガはいまのところ、メジャーのレコード会社からCDを出していない。すべてインディーズ・リリースだ。こちらとしては「それがどうした」という気もするのだが、アプガにとって目標のひとつがメジャー・デビューであり、それが実現した暁には(仮)をとりたい、というのが共通の意志らしい。「もし今年中にメジャー・デビューできなかった場合は?」という質問に、新井さんは、もうひとつ(仮)をつけてグループ名を「(仮)アップアップガールズ(仮)」にする、と、どこかの取材で述べていた。左右対称だしこれはこれでかっこいいが、身を削るライヴを毎日のように繰り返して猛烈にファンを増やしている途中のアプガである、メジャー・デビューは間違いないとしても、しかし、もしそれが実現したからといって(仮)をとる、というのは当たり前すぎゃしないか。
(仮)アップ(仮)アップ(仮)ガールズ(仮)
もしくは
(仮)ア(仮)ッ(仮)プ(仮)ア(仮)ッ(仮)プ(仮)ガ(仮)ー(仮)ル(仮)ズ(仮)
なんてどうだろう。クールだと思うけれど。もっとも後者の場合、発音しきる前に舌が2、3枚ちぎれてしまいそうだが……。