──演じながら、ご自身の家族を思うことも?

 そうですね。僕は家族と近いところで生活しているし、父母も3人の兄弟とも親しい。でも、今31歳ですが、これまで自分が成長してきたなかで、父との距離の取り方がわからなくなったことがありました。元々子供のころから父と野球をやっていて仲は良いのですが、仕事を始め、自分でお金を稼ぐようになり、一人の男になり始めたとき、対立でも反発でもないのですが、父との距離感に悩みました。12歳からこの世界に入ったので、それまでは父の稼ぎでご飯を食べさせてもらっていたけれど、普通の人より早く自立したせいもあるのかもしれません。

──どのように解決されたのですか。

 父が潔くなって、楽になりましたね。「和也、お小遣いちょうだい」って冗談で言ってきたりとか(笑)。とはいえもちろん父なので、いまでも頼るときや、支えてもらっている部分はあります。でもいつか世代交代もしますよね。確実に父母は僕より先に年をとるし、もし自分が父親になったら、与えてもらってきたものを子供に返せるのかなとか、30代になり、リアルに考えるようになりました。

──ところで、宇宙人はいると思います?

 はい、僕UFOを見たことがあります。4~5年前、皇居のお堀近くで車を運転していたら、飛行物体がシュワーシュワーってすごい勢いで飛んで、ひゅっと消えたんです。びっくりしましたね。次の日にニュースになると思ったのですが、ならず……。

──ご自身が宇宙人だったら何をしたいですか。

 なんですかね。相手の心が見えすぎちゃうのも嫌だしな。一度時間を止めてみたいですね。もしかしたら僕らも止められているかもしれないですよ(笑)。

──役では水星人という設定ですが。

 いろいろ調べたら、水星人は野心的とかそういう性質があるらしく、自分に合っているなと思いましたし、役にも合っていると思います。でももし本当に自分が宇宙人だったら、まだ発見されていない星がいいな(笑)。そして地球は本当に青いのか、この目で見てみたい!

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