(C)Gomdori co., Han Hyun-Dong, Sweet Factory, Hong Jae-Cheol, Lee Tae-Ho, Jeong Jun-Gyuy
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 2008年に発売され、シリーズ累計600万部と、子どもたちが熱中する大人気の「科学漫画サバイバル」シリーズ。そのなかから、「へ~?」「そうなんだ!」と大人も驚く、地球のヒミツにまつわるクイズを出題。さあ、子どもと一緒に考えよう!

Q.1:飛ぶ鳥のなかで最も翼が長いのはなに?

A.1:全長120センチ、翼開長3メートルにもなるアホウドリ科に属するワタリアホウドリが最大級の鳥である。南半球に広く生息しているが、まれに北半球でも確認されている。日本では一度だけ迷鳥として記録されているが、まず目にすることはない。アホウドリ科の鳥は長生きで、魚やイカを捕食している。日本で見られるアホウドリは伊豆諸島や尖閣諸島などに生息し、一時期乱獲されたため個体数が減少し、現在は国の天然記念物で絶滅危惧種に指定されている。「アホウ」という不名誉な名前は、警戒心が薄く簡単に捕まえられるので付けられたようだ。日本では江戸時代に漁師が遭難した際に島でアホウドリを捕らえて生き延びたこともあったとか。

Q.2:サボテンにはどうしてトゲがあるの?

A.2:乾燥した砂漠でよく見かけるサボテンは過酷な環境でも生き残るために、さまざまな工夫をしている。その一つがトゲである。動物に食べられないように身を守る役目もあるが、このトゲをものともせず食するゾウガメのような生物もいるので、外敵から身を守るためだけのものではない。じつはサボテンのトゲは葉が変化したものである。植物の葉からは水分が蒸散していくが、その量を最小限にするために葉を小さくしてトゲ状にし、貴重な水分を茎の部分に蓄えているのだ。また空気中の水分子をトゲの先に吸着し、水分を取り入れる役割も果たしているという研究もある。

週刊朝日  2017年5月5-12日号