制作発表に先立ち、出演者、スタッフらの無事を願う「お祓い」も行われた。

 人気声優の藤田咲、小松未可子、女優の足立梨花など、豪華なキャストが作品を朗読する。

「やだなぁ~、こわいなぁ」「スーーーーっと」という“稲川節”とはまたちがった雰囲気での怪談を味わうことができる。

「怪談というのは、決して自分のものではないんですからね。稲川淳二ではなく、怪談そのものが残っていけばいいと思うんです」(稲川さん)

 今回の作品について、稲川さんが記者にこう語ってくれた。

「今までの映像作品とは違う、その中にいるような実態感。作り出された非日常の世界の中に、幽霊になった私がいる。見えるけどそこにいない、だけど存在しているような世界。夢なのか現実なのか分からないVRの世界には、怪談が一番いいんじゃないかなという気もします」

 気になる映像は現在制作中だ。VRの稲川さんワールドで、今年の夏はヒンヤリできるか。(本誌・太田サトル)

※週刊朝日オンライン限定記事

▼▼▼AERA最新号はこちら▼▼▼