「雅子妃殿下の12年ぶりの出席が実現した15年秋と16年春は、洋装。必然的に、16年秋は和装です。いよいよ和服をお召しになるのか、と注目が集まりましたが、三笠宮崇仁親王殿下の逝去を受けて、園遊会は中止になってしまいました」(山下氏)
そして今回の園遊会。
おりしも、昨年8月に天皇陛下が退位にかかわる「メッセージ」を公表してから、初めての園遊会だ。
翌日の4月21日には、政府の有識者会議が、退位に関する最終報告をまとめるというタイミング。
天皇陛下が退位したのちの称号は、「上皇」、美智子さまは「上皇后」となること、現在皇位継承第2位にある秋篠宮さまは、皇太子待遇とするといった提案がなされた。
18年12月ともいわれている新天皇即位に向けた、枠組みは着実に構築されつつある。「雅子皇后」の誕生に向けたカウントダウンが刻まれるなか、和装でのぞんだ園遊会。皇后への、「覚悟」の表れなのだろうか。(本誌・永井貴子)
※週刊朝日 2017年5月5-12日号