タレントの坂口杏里が、恐喝未遂の疑いで逮捕された(※写真はイメージ)
タレントの坂口杏里が、恐喝未遂の疑いで逮捕された(※写真はイメージ)
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 交際中だったホストの男性に対する恐喝未遂の疑いで警視庁新宿署に4月18日、現行犯逮捕されたタレントの坂口杏里(26)。東京地検は勾留請求したが、東京地裁はこれを認めず、3日後の4月21日に釈放された。

 杏里はホスト男性から3万円を借りようとして断られ、「ホテルで撮影した写真をばらまく」と脅すようなSNSのメッセージを送ったという。待ち合わせ場所の東京・歌舞伎町で、男性が警察に連絡し、逮捕となった。

 本来なら3万円のことで、交際相手とのうちわもめで済むこと。

 それがなぜ大騒ぎとなったのか。事件の背景として、杏里の母親が有名女優の坂口良子さんだったことや、杏里がホストクラブにはまって、ホストに貢いで借金があるなどとも報じられたことがある。

 新宿・歌舞伎町は200店舗ものホストクラブ激戦区だという。深夜の路上ではイケメンホストたちが、女性たちに次々と声をかけ、店に誘っていた。

 あるホストはこう話した。

「そんな写真をSNSでばらまかれたら売れっ子ホストにとっては仕事上、致命傷。怖くなって警察沙汰にしたらしいよ」

 母親の良子さんが亡くなったのは2013年3月、横行結腸がんだった。

 良子さんは週刊実話で映画批評の連載コラム「今宵あなたと名画を」を亡くなるまで2年間、隔週で続けていた。担当者はこう話す。

「コラムでは毎回冒頭で良子さんはプライベートな近況を書いた。自分のことより娘さんのことという感じの人でした。女優一本でやってこられ、バラエティーの仕事はあまり受けない人だったんですけど、娘さんが独り立ちできるように病をおして受けておられたようです。母娘でバラエティーやコマーシャルに出ておられ、娘と一緒に仕事ができて楽しそうでした」

 母親の死後、杏里はテレビのバラエティー番組で売れっ子となり、ゆるふわ系のキャラで人気になったが、しだいに仕事は減って消えていった。昨年10月にはセクシー女優に転身し世間を驚かせた。

 転身後、杏里と会った芸能界関係者はこう言う。

「バッシングされて外に出られなかったとか話してましたね。母親が伝説に残る大女優さんで、娘をとてもかわいがっていただけに、彼女の転落ぶりには憤りを感じます」

 2世タレントとは言っても芸能界は厳しかった。天国の母は何を思うか。(本誌・上田耕司)

週刊朝日  2017年5月5-12日号