放送作家でコラムニストの山田美保子さんが楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、『サントリー』の「ジャスミン焼酎茉莉花(まつりか)」。
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コロナ禍で流行ったことの一つにリモート飲み会というのがあったことを覚えておいでの方も多いだろう。
自宅で各自用意した好みの酒で、パソコンやタブレットのモニター越しに知り合いと語らいながら飲むというものだ。
誰が何をどんなグラスで飲んでいるのか、つまみは何なのか。そこからトレンドが生まれることもあったが、リモート飲み会が下火になったのと同時に消えてしまった。
その点、リアル飲み会で誕生したトレンドは勢いを増している。
大人数でワイワイやることは、テレビ局、ラジオ局ではまだ禁止。4人までで早めに終了すれば、写真誌などにも撮られずに済む。
果たして、今の若手タレントたちの飲み会は、換気のいい居酒屋で早めにスタートして2時間以内に終、了~。これが気軽だという声をよく聞く。
飲み会のドリンクのトレンドとして、コロナ禍の3年間、圧倒的にリードしているのは『サントリー』ではないか。
以前、当ページでも取り上げた「それはまだ、流行っていない。」のCMコピーでも知られた「翠ジンソーダ」は、居酒屋の店主が、お客にその勢いを説明したほど、本当は流行りまくっていた。