「グッチはここ数年、ポップなデザインにテイストが大きく変わり、それが大変人気なんです。日本のうちわ、そしてカタカナというのが、おもしろいと評価されたのではないでしょうか」
価格については、
「うちわのお値段だけ見れば驚かれるかもしれませんが、何十万円もするグッチのコレクションの中では非常に安価。持っていれば話題になることは間違いなく、グッチデビューとしてもおもしろいアイテムだと思います」
それでは植松さん、このうちわ、ズバリ「モテ」?「おブス」?
「本気であおぐ使い方ではなく、お友達と集まったときなんかに、『何それ!?』と盛り上がる、そういう話題作りのために、雑貨としてさりげない使い方をすると、『モテ』になるんじゃないでしょうか」
全国9割のシェアを誇る日本一のうちわの産地、香川県丸亀市産業振興課の担当者は、「民間事業所様独自の物ですから」と、評価は控えたが、
「国内外に向けた、うちわの認知度向上やPRにつながり大変ありがたいことだと考えます」
と感想を語った。
「ヴィトン」や「シャネル」も続くと、高級ブランドのカタカナうちわであふれかえる夏になるかも。
※週刊朝日 2017年3月24日号