夫:だってもう40過ぎて、これから2、3年、恋愛をしようとは思わない。一緒に人生を歩むんだったら、結婚して、それから恋愛しましょうって言ったんです。名言だと思いますね(笑)。
――40歳を過ぎて自然に結婚に至った二人。しかし新婚早々、夫の仕事に異変が起こる。
妻:新婚で、一番ハッピーでいなきゃいけない時に、木脇は仕事を失ったんですよ。
夫:当時は生命保険会社に勤めていました。
妻:その会社は勤めている以上、副業禁止なんですよ。だけど……。
夫:副業をしてしまった。
妻:会社のルールがあったのに、なんか色気が出ちゃったのか、本を出しちゃって。
夫:ペンネームを使っているし、文章だけだし、最初はバレなかったんですが、結婚して私の写真が出て、見つかってしまったんですね。それで会社を退職したんです。
妻:普通に考えれば大変なことだと思うんですよ。結婚して、さあって時にそうなってしまって。でも当時、私は事務所を閉じる予定だったから、今後は彼にサポートしてもらおうと思ったんです。今となっては結果オーライだけど、最初からそういうハプニングはあったね。
夫:まあ、どこかで独立しようとは思ってたから、私も、いいきっかけだなと思いましたね。
※「増田明美の名解説の裏に夫あり!『僕は地中から支えてます』」へつづく
※週刊朝日 2017年2月24日号より抜粋