蓮舫さん(右)と林真理子さん(撮影/山本倫子)
蓮舫さん(右)と林真理子さん(撮影/山本倫子)

 民進党代表として精力的に政治活動を続ける蓮舫氏。作家の林真理子さんとの対談で明らかになったのは……。

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林:安倍総理との関係はいかがですか。論戦の場を離れたときには、「お疲れさま、お互い大変だったね」とか、ちょっと立ち話をしたりすることもあるんですか。

蓮舫:総理とはないですね。私は質問のときに目も合わせていただけないので、あまり好かれていないのかな(笑)。でも自民党の大臣や三役の方で、そういう話をする方もいます。表舞台では戦わなくてはなりませんが、そこは人間ですから普通に接しています。

林:政権支持率も高いし、安倍総理、このごろ余裕じゃないですか。追及しても余裕でほほ笑みなんか浮かべちゃってるし。ああいうときってムカつきません?

蓮舫:支持率が6割もあるというのは、率直にすごいです。それだけ信頼されてるということですから。でも、だからといって切り崩せないわけではない。総理に見えてない現実、聞こえていない声に対して、私たちは対案と知恵と言葉を持っています。介護離職ゼロ、希望出生率1.8、素晴らしい目標です。でも、介護離職はいまなお年間10万人を超えている。生まれる子どもは年間98万人で、100万人を切りました。掲げる目標は正しくとも、手段がずれているからです。

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