1980年代に活躍した往年のアイドル、河合奈保子フィーバーが再び巻き起こっている。8月31日に同時発売される写真集とDVDの予約はうなぎ登り。写真集はすでに現役アイドルらを抜き、アマゾンのランキングでトップ3位(8月25日現在)に入っている。
「予想以上の反響で、嬉しい悲鳴です」
「写真集が売れない」と言われる時代に、発売元のマガジンハウス担当者も、「大々的な宣伝も打っていないのに……恐るべき人気ぶりです」とホクホク顔だ。
河合は80年、“西城秀樹の妹”として16歳でデビューした。「スマイル・フォー・ミー」「けんかをやめて」などヒット曲を連発し、松田聖子、中森明菜らと並びアイドルの黄金期を支えた。96年の結婚を機に翌年から休業。現在はオーストラリア在住で、20年間、表に出ていない。にもかかわらずの高い支持。一体なぜ?
「デビュー35周年の昨年、複数の週刊誌で掲載したグラビアが大きな反響を呼んだのがきっかけです」
河合のデビュー当時からの所属事務所で、現在は窓口役の芸映の担当者はこう説明する。
「反響を受けて日本コロムビアさんから昔のライブ映像をもとにしたDVDを、マガジンハウスさんからも当時の『平凡』で撮りためていた素材で写真集を、との話をいただいた。長年ついてきてくれるファンへの感謝も込め、同時発売することになりました」