「無邪気なんです。五輪前にお母さんと一緒に顔を見せたとき、『お化けがいる』とか言って走り回ってて、ケガするなよ、とハラハラしました。リオで報道陣に囲まれて賢そうにしゃべっている姿を見るとギャップが大きくて(笑)」

 こう語るのは小学時代の彼女を指導した東京ドルフィンクラブ江戸川スイミングスクールの清水桂コーチ。

「今回の快進撃は、『やっぱりリカコだね』と。物怖じしないので、本番に強いんです。コーチの立場からすると、コントロールできない子でしたね(笑)。たとえば、練習で制限タイムを切れなくて注意されたら……99%の子はしょんぼりしますけど、リカコは前を向くんです。私はやってます!という空気を出して(笑)。100㍍バタで2位になったカナダの選手を見て『同じ年の選手には負けたくない』と。初めてライバル意識を持ったんじゃないかな。だからこそ、もっと強くなると思うんです」

 東京五輪が楽しみだ。(本誌・小泉耕平、鳴澤 大/栗原正夫、渡辺勘郎)

週刊朝日 2016年8月26日号

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