(c)カトリーヌあやこ
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 漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏は、「ドクターX〜外科医・大門未知子〜スペシャル」(テレビ朝日系 7月3日 21:00~)を「SPだからって盛り込みすぎ」と評する。

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 ウェスタン調の音楽にのり、さすらいのガンマンのごとく一発必中で手術を成功させるドクターX・大門未知子(米倉涼子)。決めゼリフ「私、失敗しないので」が、印籠のように挿入される「水戸黄門」型勧善懲悪ドラマなのだ。

 今回のスペシャル悪人ゲストは病院長役・ビートたけしで、舞台は金沢~能登。元々レギュラーの西田敏行や遠藤憲一と、そのまんま北野映画が始まりそうでドキドキしてたら、いきなりたけしと岸本加世子の路上キスシーンだ。「アウトレイジ」かと思ったら、「HANA−BI」な展開。突然倒れた岸本は、米倉の手術で無事生還。それっきりほとんど出て来なくて、「HANA−BI」パートはあっと言う間に終了。

 なんなの、岸本加世子はキスシーンのために出て来たの? 誰得というか、ただのたけちゃん得。

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