女性議員や、小池氏と親しくしてきた議員たちからは、「そこまで小池を毛嫌いしなくていいんじゃないの」という同情の声が上がる一方で、「策士、策に溺れる」と突き放す声も聞かれる。

 小池氏は都知事になったら取り組むこととして、【1】都議会の冒頭解散【2】利権追及チーム【3】舛添問題の第三者委員会設置の三つを挙げた。

 だが、都議たちからは、「冒頭の都議会解散なんて、何を言っているのか」と猛反発が起こった。

 都政を長年取材している都政ウォッチャーはこう指摘する。

「小池さんには期待していたけど、あれじゃだめ。都庁も都議会も、何にもわかっていない。東京はもう、喧嘩している時間はない。山積する問題に取り組むスピードが必要です。都議会なんて解散したら、選挙のあいだまた時間がかかる」

 小池氏は「都連はブラックボックス。どこで誰が何を決めているのか不透明なことが多かった」とも批判した。

「ブラックボックスは言い得て妙。会合などで、『意見があったら言って』とは言われますが、あとは執行部一任という形でなんでも決めていく。今回の候補者選びも当初は『執行部一任』となっていた。だが、上から方向を示されたら、異議を唱えるというのは今の自民党では難しい」(自民党都議)

 だが、都連がラブコールを送った増田氏もあまり評判は芳しくない。

 岩手県知事を3期12年務め、その間、岩手県の公債を6千億円から1兆2千億円に倍増させた。岩手県議会関係者はこう言う。

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