「あんな姿を見ると、とてもじゃないが、高木氏を応援できない。浅田氏だけを応援したいよ。公募だというが松井一郎代表が面接したのは高木氏だけと聞いている。選考過程がおかしい」
おおさか維新の会の大阪市議は、そうこぼした。自民党を離党する際には、地元の国会議員とも大もめにもめたそうで、
「行くところがなく世話になった自民党に砂かけて、維新に行った。高木氏にだけは絶対に負けない」(前出の自民党国会議員)
元の自民党、身内のおおさか維新の会双方から「冷たい視線」が送られる。前回参院選は、橋下徹氏が奮闘。下馬評の低かった東徹氏を押し上げて、100万票を超す大量得票でトップ当選させた。だが、高木氏を支援する堺市議の水ノ上成彰氏はこう話す。
「橋下氏が応援に入る予定はなく、最後の『橋下頼み』は期待できない選挙」
橋下氏抜きの選挙戦。情勢調査ではひとまず高評価だが、厳しい選挙戦が予想される。
「冷たい視線ですか? 感じるって言うほうが週刊誌はいいでしょう」
大阪のおばちゃんらしいツッコミの高木氏。続けて、
「私も身内に協力をいただけるのか心配もありました。けれど公認決定後に直接、お話をさせていただき、わだかまりはない。すごく熱心に支援をいただいてます。橋下氏の応援がない? 橋下氏の維新スピリットは十分、理解しているから大丈夫です」
大阪での維新の戦いぶりが、参院選全体にも影響しそうだ。
※週刊朝日 2016年6月24日号