「いまだに豊洲の使用料すら知らされず、視察に行っても都職員は『ロープの中に入らないように』と市場の全容を見せない。消防法を持ち出して、木製の備品をステンレス製のものに買い替えるよう求められるなど、費用もどんどんかさんでいく」
新市場の利便性の悪さや東京ガス工場跡地の土壌汚染問題への不安なども相まって、月10軒ほどのペースで業者の廃業が相次いでいるという。
「このままだと移転まであと100軒の廃業が出てもおかしくない。豊洲は空き店舗だらけの『歯欠け』状態になってしまう。築地が駄目になれば、日本の漁業や食文化が大打撃を受けることになる」(中澤氏)
署名は新市場を認可する立場にある農林水産省に提出するという。舛添サン、海外視察よりも大事なこと、あるんじゃないですか?
※週刊朝日 2016年6月10日号