「K氏が理事長室に入っていった後に私も入っていき、北の湖理事長のもとで働いていた方を、理事会にも諮らずに、いきなりやめさせるというのはいかがですかと発言はしました。(中略)八角親方が御一人で決める問題ではないと理解しておりますとお話をさせていただきました」
K氏に指摘される疑惑については「理事として守秘義務がございますので、ご容赦いただきたくお願いいたします」とのこと。
K氏にも取材を申し込んだが、期日までに回答を得ることはできなかった。
運命の3月28日、理事長のイスを獲得するのはどちらか。ベテラン相撲記者は次のように予想する。
「今のところ、7対3か6対4で八角理事長が有利とみています。貴乃花親方に同調しているのは伊勢ケ浜親方と山響親方。出羽海一門の春日野、出羽海、境川の3人の親方の動向が勝負の分かれ目ですが、複数が八角支持と聞いている」
ただ、それぞれの勢力が拮抗しているのでギリギリまで二転三転する可能性もあるという。運命の大一番は、すでにがっぷり四つの展開となっているのだ。(本誌取材班)
※週刊朝日 2016年3月25日号より抜粋