ベトナム戦後、サポーターにあいさつするため整列するなでしこのメンバーたち (c)朝日新聞社
ベトナム戦後、サポーターにあいさつするため整列するなでしこのメンバーたち (c)朝日新聞社
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 なでしこジャパンが、4大会連続の五輪出場を逃した。大阪開催となった女子サッカーのリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(2月29日~3月9日)だが、日本は初戦のオーストラリア戦を落とすと、出だしから3戦未勝利とつまずいたのが響いた。

 昨季限りで現役引退した澤穂希を大黒柱に、2011年ドイツW杯初優勝から3大会連続で世界大会決勝を経験してきたなでしこ。

 今予選のメンバー20人中14人がそのドイツW杯時のメンバー。だが、ベテラン頼みで、若手の台頭は見られず、固い絆で結ばれていたはずのなでしこは、内側から崩壊していった。

 それまで澤がつけていたエースナンバー10を引き継いだFW大儀見優季。第3戦の中国戦に敗れ五輪行きが絶望的になると、チームメートへの不満を公然と口にした。

「私は、この試合に負けることが何を意味するのか理解して臨んでいたが、それをすべての選手が理解していたのかといったらそうじゃなかった」

 これまで澤という絶対的な存在をよりどころにチームは一つにまとまっていた。不平不満が出ることなどほとんどなかった。大儀見の発言はまさにチーム状況の悪さを突いたものだ。

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