こう説明するベテラン記者は「人気力士の悲哀を感じる」という。

 また、「これは大きな分岐点」というのは元NHKアナウンサー大相撲を62年間見続けている杉山邦博氏だ。遠藤が十両になったときに大関になる逸材だと断言した杉山氏は、今のままでは「並のお相撲さんになってしまう」と懸念していた。

「十両陥落を気にせず、ひざの故障を治すことが先決です。このままズルズル土俵を務めるとひざを悪化させるだけでなく、大きく期待されていた彼のイメージが損なわれてしまいます。テレビコマーシャルも自ら遠慮して一から出直す覚悟で臨んでほしいですね」(杉山氏)

 追手風親方は「徹底的に治療したい。幕下に落ちても、三段目に落ちても、そこから上がってくればいいんだ」と長期戦も覚悟。

 復活を待っている。

週刊朝日 2016年1月29日号

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