入閣後、持論だった“脱原発”を封印した河野氏は、前国会での活動実態はデータから見えてこないが、「インターネット等を通じて活動内容を発信している」と反論。また、過去の下着泥棒疑惑を報じられ“パンツ大臣”の名が定着した高木氏は、「(前国会時は)国対筆頭副委員長として活動している」と釈明した。
「国会での活動よりも、安倍首相は人間関係で閣僚を選んでいるんです。それと、各派閥に配慮して選んでいて、国会での活動は評価されていないんです」(政治評論家・浅川博忠氏)
リストにはベテラン勢がずらりと並び、アンケートでは、「質問時間を若手議員に優先的に差配する」(自民党衆院議員の後藤田正純氏)、「党若手に質問の機会を作り、調整、指導する」(自民党衆院議員の山口泰明氏)などという回答が相次いだ。前国会で8回の質問に立った自民党参院議員(国対委員長代理)の西田昌司氏は言う。
「今回の予算委員会は2日間で14時間のうち、野党に11時間あてられ、与党に割り振られた時間は3時間だけ。与党は法案審議をスムーズに行うよう、野党になるべく多くの時間を割り当てるのが慣行で、質問が少ないのは致し方ない」
(本誌取材班=長倉克枝、西岡千史、亀井洋志)
※週刊朝日 2016年1月29日号より抜粋