年末ジャンボ宝くじが、いつになく熱い。1等、前後賞あわせた賞金額が前年より3億円増え、10億円に引き上げられたからだ。
高額の当たりくじが数多く出る「西銀座チャンスセンター」(東京都中央区)を訪ねた。まだ薄暗い午前6時すぎ、先頭に並んだ神奈川県川崎市のペンキ業を営む男性(71)は、
「きょうは仕事を休みにして夢を買いに来ました。この売り場からは毎年1等が出ていると聞く。ここで買ったから当たるというわけではないのはわかっているが、どこかに当たりが潜んでいるはずだから」
10億円は史上最高額で、1等は27本、前後賞は54本。1等の当選確率は下がったが、客への還元率はほぼ同じという。
「10億円効果は絶大ですね。お客さんの数は昨年より1.5倍くらい増えました」
同店の後藤義久店長(62)は語る。
後藤店長によれば、同店では昨年の年末ジャンボで、連番買いでの賞金7億円が1セット、バラ買いで1等5億円が1本、前後賞1億円が2本出たと見られる。