平日の昼間、長蛇の列が有楽町マリオンまで続き、最後尾では警備員が「窓口で買うまでに、2時間半並ぶことになります」と客に伝えていた。ピーク時に15ある窓口のうち、特に1番窓口に殺到していて、この通路には「億の細道」というのぼりが立てられていた。
午前9時前に並んだ岡山県倉敷市から来たという会社員の男性(33)は、
「東京へ出張するとわかったら、年上の同僚に『ついでに宝くじを100枚買ってきてくれ』と頼まれました。電話で『もっとすいている窓口にしてはどうか』と言ったら、同僚から『1番窓口じゃなければダメ』と言われた。出社時間に間に合わず、なんと説明したらいいか(笑)」
佐賀県から宝くじを買うために早めの飛行機でやってきたという男性は、
「もう10年以上並んで買ってます。1時間くらい待つのは平気です。息子からは宝くじを買う金があったら俺にくれと言われてます」
売り場には中国語の案内も貼られていた。中国語の雑誌で取り上げられたことから、宝くじを買う中国人観光客も増えているという。
いい夢となりますように。
※週刊朝日 2015年12月18日号