動物写真家の岩合光昭さんの世界の猫を訪ねる旅をお送りする。今回は、中国・陝西省の猫。
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陝西省の秦嶺山脈中腹に位置する標高1500メートルほどの玉皇廟村。黄金に輝く毛を持つがゆえに希少となったサル、キンシコウを撮影するために立ち寄ったこの村で猫と出会う。
収穫したばかりのトウモロコシを飼料にする男性。時折、顔を上げては傍らの子猫に微笑みかける。
子猫は可愛がられているが、守られているだけではない。もう半年もすれば、ネズミから穀物を守る仕事を担う。人と猫、守り守られ、助けあって生きていく。
岩合光昭(いわごう・みつあき)
1950年生まれ。動物写真家。NHK BSプレミアムにて「岩合光昭の世界ネコ歩き」放送中。
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※週刊朝日 2015年12月4日号