
高野人母美(たかの・ともみ、28) (撮影/写真部・東川哲也)

池原シーサー久美子(30) (撮影/写真部・東川哲也)

神田桃子(28) (撮影/写真部・東川哲也)

小澤瑶生(おざわ・たまお、30) (撮影/写真部・東川哲也)
男のスポーツだというイメージのあるボクシング。しかし今、日本女子ボクシング界にはチャンピオンが溢れている。世界で活躍する4人を紹介する。
まずは第2代OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級チャンピオン・高野人母美(たかの・ともみ、28)。
「命がけでボクシングをしています。だから、世界の頂点を目指します」。11月11日の世界戦に向け、心身を研ぎすます。しなやかな肢体を生かし、モデル業もこなす。現在、東洋太平洋のタイトル保持者。「でも、今のポジションに満足はしていません」。
そして、第5代WBO女子世界ミニフライ級チャンピオンに輝いたのは、池原シーサー久美子(30)だ。
女子ボクサー界ナンバー1とも評されるハードパンチャー。叔父であり、元プロボクサー池原正秀の影響でボクシングをはじめた。「子どもたちにボクシングを教え、どんどん強くなっていくのがうれしいですね」。“ポスト池原”育成にも力をいれる。
3人目は、第2代OPBF東洋太平洋女子アトム級チャンピオン・神田桃子(28)。
ジム会長の強いすすめで17歳からプロを目指す。2年間のメキシコ修業後、プロデビュー。「リング上をダンサーのように軽やかに舞うボクサーが、理想とするスタイルです」。11月11日、世界チャンピオン池原シーサー久美子に挑む。
最後は、小澤瑶生(おざわ・たまお、30)。第5代OPBF東洋太平洋女子スーパーフライ級チャンピオンだ。
2歳下の弟と京都で同居をしているとき、エクササイズ目的の軽い気持ちで入門。気がつけばプロデビュー、そして2015年4月3日にチャンピオンに。しかし、弟は姉のチャンピオン姿を見ずに3年前に他界した。「弟のためにもボクサーの道を究めます」。
※週刊朝日 2015年10月2日号

