打率3割、30本塁打、30盗塁の“トリプルスリー”の大記録が確実視されるヤクルトの山田哲人内野手(23)。熱い注目を集めている。メジャーリーグ関係者が興奮気味に話す。
「すごいことになってます。彼が海外FA権を取るのはまだ当分先ですが、この活躍ぶりでは年俸がドンドン上がる。意外と早くヤクルト球団が払い切れない額になってしまうかもしれない。そうなったら……」
山田の本塁打はセ・リーグ独走の34本(16日現在。以下同)。打率(3割2分8厘)はリーグ2位で、打点88もリーグ2位と、三冠王も射程内。現在リーグ1位の盗塁(31個)と合わせて日本プロ野球初の4冠王という可能性もある。
その才能はプロ4年目の昨季、日本人右打者最多安打(193本)を記録してブレーク。試合前にこなす11種類のティーバッティングと、その相手を務める杉村繁チーフ打撃コーチとの師弟関係が有名になった。
2年続けての急成長には「意外な背景がある」(スポーツ紙デスク)という。それはヤクルトの中心選手として長く活躍した宮本慎也氏(現解説者)が一昨年限りで引退したことだ。