![実証実験ではiPadだったが…(イメージ)](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/a/7/620mw/img_a7aad29502d02ffeba0010590c4b3b0d32280.jpg)
小中学生全員に「1人1台のタブレット型端末」を使った授業を開始したことで知られる佐賀県武雄市。鳴り物入りでスタートした「ICT(情報通信技術)利活用教育」の実情は、お寒いものだった。Androidがベースとなるタブレットの故障が相次ぎ、授業“崩壊”寸前だというのだ。
武雄市では、全小中学校に配布される前に、実証実験として小学校2校にタブレット型端末「iPad」が導入されていた。
「iPadはスムーズに動き、それなりに活用できていました。全員に導入する際、なぜiPadにしなかったのか」(市の教育関係者)
本誌は、武雄市の機種選定についての内部資料を入手した。機種選定のため、市は「武雄市ICT教育推進協議会」などを設置。内部資料にはこう記してあった。
《扱いやすさ、操作性等、またこれまでの実績等でiPadと思っている》
ところが突然、恵安製のタブレット型端末が候補に浮上した。
《「恵安」のAndroid試作機は14800円と安価だが、仕様や価格が不確実なため、比較しづらいばかりか、大幅なコスト増の可能性もあり、機種選定に係る優位性は認め難い》
とダメだしの評価が多かったが、最終的にはなぜか恵安製の端末に決定した。
「恵安製の端末はスムーズに動かず、悲鳴が上がりました。iPadで実証実験を進めていた2校の成果が無駄になりかねず、選定には納得できない」(同)
![](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/b/7/120m/img_b7fc555d99f057b5ff3939388c423a31149264.jpg)