壱岐の蔵 麦焼酎 壱岐っ娘Amazonで購入する
<br />
壱岐の蔵 麦焼酎 壱岐っ娘
Amazonで購入する
この記事の写真をすべて見る

<見た目は芸能人の「○田アキ子」にそっくりと言われます♪>

「ゆるキャラグランプリ2014」で、こんなアピールをしていたのが、長崎県壱岐市の酒造メーカー「壱岐の蔵酒造」のキャラクター、「いきっこちゃん」だ。

 焼酎と壱岐島の魅力をPRするため10年に登場したキャラだが、前髪やブルーのアイシャドー風の目もと、唇の感じなど、確かに似ている気がする。

「関西から来られたお客様に、特によく言われます。『そっくりやな!』と」

 いきっこちゃんは、営業の担当者を中心に、34人の社員みんなで考え出したキャラだが、1980年から販売されている同社の看板商品、麦焼酎「壱岐っ娘」のラベルに描かれたイラストがもとになっている。イラストは、アース・ウインド&ファイアーのレコードジャケットなどで有名な壱岐育ちのイラストレーター、長岡秀星さんに描いてもらった。女性は、卑弥呼のイメージなのだという。

「壱岐は『魏志倭人伝』に“一大国”と書かれていて、卑弥呼とのゆかりもあったという伝説もあります」

 と、壱岐の蔵酒造専務の吉田双葉さんは言う。卑弥呼は和田アキ子似だったのかもしれない。

 いきっこちゃんは基本的に無言なので、歌のうまさは不明。姐御肌でもない。ただし、お酒は大好き。ちなみに「好みのタイプ」も“酒豪”だそうだ。

 できあがった着ぐるみは想像よりも重くて大きく、視界が悪い。ちょっとした段差にも苦労する。吉田さんは言う。

「焼酎のイベントなどに参加するのですが、まず壱岐から船で渡るのが大変で。最近はもっぱら弊社の資料館でお客様を出迎える仕事が多いですね」

 14年のグランプリは、1699体中同率最下位という不本意な結果だった。今年の出場は未定だが、

「もう少し動きやすい、いきっこちゃんを作ろうと思っています」

 とのことだった。

(太田サトル)

週刊朝日  2015年5月1日号

[AERA最新号はこちら]