林:私、感動したのはデパートガールの子が、「努力すれば売り上げに直結する。事務職のOLさんよりずっとやりがいがある」と言い切ってることで、いいなと思いましたよ。自分の仕事に誇りを持ってる。
柴門:取材に応じてくれる人だからかもしれないけど、みんな仕事にまじめに取り組んでましたね。「どうやって売り上げを伸ばそうか」みたいな。
林:チキンの味を覚えた人たちは、チキンを食べ続けたいし、チキンを食べるのを邪魔する男はいらない。
柴門:そうですね、たぶん。みんな「女優ですから」って言うんですよね。特に接客の人は「女優だと思ったら、どんな仕事もできる」って。
林:ふーん。
柴門:セクハラまがいの客がいても、女優としてピシッとはねつける。「ふだんは気が弱くてオロオロするような私でも、女優だと思ったらできます」って言うんですよね。
林:日本の女性も変わってきてるんですね。
柴門:そう思います。仕事が忙しくて恋愛がうまくいかなくなったという人が多いですね。女性がしっかりしすぎて男が逃げちゃったとか。
※週刊朝日 2015年5月1日号より抜粋